あのカゲロウたちが空を闇に覆い尽くすまで
〜僕は人生の一番大事だと言われる季節にゲームばかりしていたから・・・〜


 

「あっ!なんか飛んでる。」
「カゲロウだろ。」
   

アタリ「カゲロウか、なんだー。」
ヒデヒロ「おまえ、絶対わかってないだろう?」
アタリ「わかってるよ。カゲロウつったらあれだろ?砂
    漠とか海とかに浮かぶ幻のことじゃない。」
ヒデヒロ「それは蜃気楼。」
アタリ「あーまちがえた。じゃなくて、夏の直射日光な
    どで暖められたアスファルトの上に立ちこめた
    水蒸気か何かで景色がひずんで見えたりするア
    レのことだろ。」
ヒデヒロ「なんだその説明的なセリフ。」

ヒデヒロ「はいはい、コチラ「大人になれないそんな大
     人子供電話相談室」。どうしました?ナニナ
     ニ?頭からキノコが生えた。で、病院には?
     ・・・恥ずかしくて行けない!・・・イヤー
     わかります。」
ヒデヒロ「これでいいのかい?」
ジャグァ「ああ、ありがとう。」
ヒデヒロ「礼にはおよびません。ほかならぬあなたの頼
     みですから。」
ジャグァ「みんなさあ、やりたくない事とかさあ、ツラ
     イ事とか我慢してさあ、それで社会はなりた
     っているんじゃないのかなあ。君はそれこそ
     そうやって周りの人、裏切っている事になる
     んじゃないのかなあ。わかってるよねえ、そ
     んなこと?」
そこに書かれていたのは、この世のこれまでの常識を覆すような秘密が隠されていて、まさしく裏技と呼ぶにふさわしいそれは新しい真理と呼べるモノでした。そこにはそんな方法が一種の暗号のような形で書かれていた事に気がついたのです。『こぼれ落ちる方法』
アタリ「カゲロウだ!」