ページ4

ヒデヒロ「もらったー!」
ドゥブゥゥゥゥゥゥゥゥ!!

ヒデヒロ「そう言えば昔、俺が小1の頃だったかなあ。
     同じクラスに確か井原田君っていうのがいて
     ねえ。ある日、給食で桃が出たんだ。まあ桃
     と言っても、黄桃の缶詰を例の給食で使う
     丸いアルマイトの皿に取り分けたってだけの
     モノなんだけど。彼、よっほど感激したんだ
     ろうねー。とっとと喰っちまえばいいものを
     何を血迷ったんだか、机の中にしまいこんで
     しまったんだー。後から喰おうとでも思った
     のかねー。でも、一度タイミングを逃すとこ
     れがまた喰いたいモノも喰いたくなくなっち
     まう。出すに出せなくなってしまったんだな
     。その後の惨事はだいたい想像つくだろう。
     そうだよ。虫が湧いてクラス中、大パニック
     。腐って真っ赤になったジュクジュクの黄桃
     から、タマのような白いウジ虫がポロポロと
     床にこぼれ落ちる光景が今でも忘れることが
     できない。それ以来だ。俺は桃の缶詰を喰う
     ことがいまだにできない。」
アタリ「何が言いたいんだ?」
カディス「何処で間違えたんですかね?」
アタリ「えっ?」
カディス「そもそも正しい人生を歩んでいればどうなっ
     ていたんですかねえ?
アタリ「・・・・・。」
カディス「わからない?自分の事なのに?そもそも正し
     い道ってなんですかねえ?暗ーい深ーい心の
     迷い道。」
カディス「頭からそんなモノ生やしてる奴に、そんな事
     言われたくないなあ。」
アタリ「なんじゃあこりゃああああああ!」
カディス「エライ事になってしまったねー。」
アタリ「だからなんなんだよー。」
カディス「ズバリ!キノコでしょう。」
アタリ「見ればわかるよ、そんなの!」
カディス「あるんだなー実際、そういう非常識な事。俺
     はてっきりそういうのはエロマンガの世界だ
     けだと思ってたよー。」
アタリ「うわっ!なんか痛くなってきた・・・。」
メイム「うーん!うーん!・・・ダメだ、やっぱり取れ
    ない。もう駄目かも。かなりやばいわー。早 
    く何とかしないと、コレ。ヤッパリわたしは、
    世界一不幸な女なんだわー!」
アタリ「どうしました?」
メイム「いえ、実は大変やっかいな事に巻き込まれて困
    っているのです。」
アタリ「やっかいな事ですか?」
メイム「私の身の上の不幸をお聞き下さい。実は・・・
    弟がドブに落ちて・・・大平洋まで流されて行
    ってしまったんです!」
アタリ「それは大変だ!」