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パクパク王  いつの時代も人々は。

松本     富を。

ハタ子    個人の、または社会としての理想を。

パクパク王  人知を超えた奇蹟や力を架空の都に求め

       た。

ハタ子  ひつこいのは、ブサイクなアノ人だけで十分

     だと思います。

松本   わたしも思います。

二人   あー、ブッサイク。

鈴音   モウハナサナイヨ。

ハタ子  いい感じですね、あの二人。

松本   ああ。

ハタ子  でも、何か臭いませんか?

松本   フン!フン!何にも臭わないけど?

ハタ子  あっ、そうか!雨だ。明日、雨が降ります。

鈴音  いひひひひっ、アタシー?ぐははははっはあ!

一郎  鈴音・・・ダメじゃないか。

鈴音  アー、ウルサイ!なんなんだよー!キチガイだ

    とオモッテ、バカにしてるんだろ。しってるん

    だぞ。おまえが、陰で私の事バカにしてるの!

パクパク王  いいか。鈴音の運命、そして、世界の希

       望は君の双肩にかかっている。

一郎     僕に・・・まさか。それにどうやって。

パクパク王  彼女の心を開くのです。

さあさあみなさん聞いとくれ、パラダイスのおはなしだ

夢うつうつの絵空事?いやいや違うのほんとのはなし

だまされたと思って聞いてごらん、決して損はさせませ