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鈴音  私がいてアナタがいて、そしてみんながいる。

    私、夢みたいな気分。ふわふわ、ふわふわって

    今にも飛んで行きそうな気分!おーい、みんな

    あ!ココがパラダイスなんだよー。

鈴音     あー、なにか来る。

パクパク王  待っててごらん。ああやって食べ物は天

       使が運んで来てくれる。

鈴音     きゃー。あいつ、あれよ。マグロなんと

       かよー!

鮪天使    そんなに怖がらないで。僕は天使だよ。

       ほら、これ見て。

パクパク王  何だ?

一郎     何だか分からない、でも・・・。

パクパク王  でも!何だ?

一郎     でも、何か胸のこの辺りに引っ掛かって

       いる・・・。

パクパク王  それは・・・何だ?

一郎     それは・・・一かけらの不安。

一郎  彼女の願いが、そして、ここにいるみんなの願

    いでこのパラダイスは出来ているんだ。暴力で

    何でも思い通りになると思ったら大間違いだ。

    お前はここにいたらいけないんだよー!

鈴音  もうちょっとだけギュッてしてて。

一郎  分かった。じゃあ、もうちょっとだけ、鈴音。

鈴音  もっとギューウッてして・・・。

パクパク王  これが若さか!

ハタ子    なんて下品なんでしょうか。最近の若い

       もんというかなんというか。下品にもほ

       どがあります。って、聞いてらしてパク

       パク王?

パクパク王  お前が下品とか言うな。