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メイム「その・・・もしよければで良いんだけど、その
    ー・・・そのキノコ、私に譲っていただけない
    でしょうか?」
アタリ「えっー、これ?」
メイム「駄目ですか。」
アタリ「別にいいけど・・・。でも、これは食べるのは
    やめておいた方がいいと思うけどなあー。」
メイム「いえ、いいんです。」
アタリ「えー、でもこれはなんていうか、そのー呪いの
    キノコっていうか。」
メイム「もう駄目、死にそう。」
アタリ「死にそうって?大丈夫?」
メイム「お願い、早く。」
アタリ「仕方がないなー。もうホントにお腹こわしたっ
    て知らないからね。」
メイム「うん。」
アタリ「もう、こうなったらどうにでもなれだ。」  キュポン!
アタリ「イテー!はい・・・。」
メイム「ありがとうございます。」

メイム「ああっ!?あんな所に美味しそうな『ハッピータ
    ーン』と『ばかうけ』だわ。・・・待って!罠
    よ。きっと罠に決まってるわ。メイム、騙され
    たらだめよ。・・・・・ダメ!ダメヨ・・・。
    ダメヨ・・・ダメ、ダメ!ダメ!あっ!」
ガシャーン!!
カディス「引っ掛かったなー小娘!
メイム「また、あなたね!とっととはずしなさいよー。
    じゃないと訴えるからねー!変態!だんご虫!
    」
カディス「えーい、うるさい小娘!はずしてやろうかと
     思えばそんな事を言いくさってからに。そこ
     で地べたにはいつくばって、そこいらにいる
     ブニブニした虫とかと一緒に寝食を共にする
     がよいわー。」
メイム「あっ!」
カディス「じゃあな。」
ヒデヒロ「虫がサー、うるさいってサー、俺の友達がさ
     ー、迷惑してるんだよ。うるさすぎって感じ
     。」
カディス「俺様になんの用だ!」
ヒデヒロ「今日はおまえさんに頼みがあって来たんだよ
     。」
カディス「頼み?」
ヒデヒロ「そうだ。なーに、直ぐすむ事だ。たのむ、消
     えてくれ!」
ズッドン!ズッドン!
ヒデヒロ「悪く思うなよ。これでデバッキング完了だ。
     なんせ突貫工事だろ。おまえみたいなバグが
     多くて困るんだよ。まだちょこちょこと虫食
     いが残ってるが、それもゆっくり潰していく
     さ。」
カディス「デバッガーというわけか。そいつはご苦労だ
     ったなー。」
カディス「確かにこの物語にはバグが多いが、しかし、
     私はバグではない。」
ヒデヒロ「まさか?」
カディス「そう、いい加減な話で悪いが、私は『仕様』
     なのだよ。そして、今回のこの事件、この状
     況も仕組まれた事だ。」
ヒデヒロ「予定調和って訳か?」
カディス「そして、予定調和の中で死ぬのは貴様のほう
     だ。」
ヒデヒロ「しまった!」
カディス「貴様のアルゴリズムは単純過ぎるぞ。」
ヒデヒロ「くそー、貴様!」
カディス「ようやく役者がそろったようだな!」
メイム「あいつよ!わたしを酷い目にあわしたのは!」アタリ「アイツは?」
ジャグァ「君はアイツを知っているのかね?」
アタリ「アイツは・・・。」
キルル「アイツは宇宙大悪党ブラック・カディス・・・
    ・・。何であいつが地球にいるんだ?もう駄 
     目だ!」
ヒデヒロ「何やってんだよ・・・。お前らには関係ない
     。邪魔だ。早く何処かに行け。」
アタリ「ヒデヒロ!?ヒデヒロだよなあ。どうしたんだ
    ?」
ヒデヒロ「お前なんて知らないなあ・・・・・。」
カディス「静かにしていろ!」
ヒデヒロ「ぐはぁ!」
アタリ「止めろ!」