まっくろでんき


本日は御来場頂き誠にありがとうございます。
携帯電話、時計のアラーム、ポケットベル等
音の出るモノ はバイブにするかお切りになって
ごゆっくり御覧下さい。

 


 

美しい悪夢を・・・・・

 

岬    おねがい、もっと自分を大事にして・・・。

     それはアナタが私に教えてくれたことじゃ

     ない。

真智子  ごめんね。

岬    ねえ?あなたは何を求めているの?

真智子  わからないわ。それがわからないから、それが
     見つかるまではこんな所にじっとしてちゃいけ
     ないのよ!

岬    何かを求めたって、結局それは無いものねだり。
     真智子はあたまがいいからわかるよねえ?
     空しいけど、そこには何もないってこと・・・。

真智子  わかってるわよ。わかってるけど、やっぱり私バカ
     だからそれを認めることなんてできないのよ。
     だから、行かないと。

粉雪   アナタ「まっくろでんき」を知っています
     か?

真智子  マックロデンキ?

粉雪   なんだい、アナタ「マックロデンキ」を
     知らないのかい?そーかい、知らないの
     かい。そしたら親切なわたしが教えてあ
     げよう。

粉雪  アタシが思うに、「まっくろでんき」はー、
    イイ? 「幻の昆虫」なんだよ!こう黒くて
    もうスゲー奇麗なんだよ!そんで!「ビビビッ
    ビビビビッビー」って鳴くのよ!
    だから「まっくろでんき」は、よっぽどのこと
    がないと見つける事ができない。
    キットかなり逃げ足が速いか、はたまた、擬態
    の名手!もう絶対そうにきまってるね!もう
    絶対!
    ソンデ、アタシそれ、ぜったい捕まえてやる
    んだ。捕まえるんだー、へへ。